甲賀市(歴史)概要: 甲賀市は水口町、甲南町、甲賀町、土山町、信楽町が合併して出来た町です。水口町は古くから伊勢神宮への参拝街道の宿駅として栄えた地域で、天正13年(1585)には水口岡山城が築かれ城下町として整備されます。江戸時代に入ると水口藩が立藩し、藩庁である水口城は徳川将軍の上洛の際の宿城となり城下町は東海道の宿場町として繁栄しました。甲南町は荘園地として開発された地域で甲賀忍者発祥の地とされます。
甲賀町は古くから知られた存在で「和妙抄」では甲賀町の前身と思われる記述があり、壬申の乱では大海人皇子の陣が置かれた地域です。甲南町と同様に甲賀忍者と関係が深い土地柄で甲賀衆と呼ばれた甲賀53家からなる武装集団が結成されました。土山町は東海道の宿場町として発展した町で本陣2軒、脇本陣0軒、旅籠44軒、人口1505人、特に鈴鹿峠を控えていた為、多くの旅人が利用しました。又、幕府の天領だった為、陣屋が設置されました。信楽町は天平14年(742)に聖武天皇の離宮である紫香楽宮が設置された地域です。
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